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2009年3月26日 (木)

産経記者は物理オンチ

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PAC3 首都圏・東北に展開 迎撃態勢、週明け整う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090326-00000128-san-pol
3月26日7時56分配信 産経新聞

 北朝鮮によるミサイルの発射準備を受け、迎撃に向けた自衛隊の部隊運用計画の全容が25日、判明した。30日にもイージス艦と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の展開を開始。焦点のPAC3の展開地は首都圏3カ所と東北地方2カ所の自衛隊施設に絞り、二正面で防護を固める。各1カ所に迎撃を統制する指揮所運用隊も置く。

 ミサイル防衛(MD)システムでの迎撃は二段構えとなる。海上自衛隊のイージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が大気圏外で撃ち落とし、失敗すれば航空自衛隊のPAC3が着弾直前に迎撃する。

 北朝鮮はテポドン2号改良型発射を人工衛星の打ち上げと主張。4月4日から8日の間、ブースター(推進エンジン)の落下区域として秋田沖130キロの日本海と銚子沖2150キロの太平洋を設定し、秋田、岩手両県の上空を通過する可能性がある。

 PAC3の迎撃範囲は半径約20キロと狭く東北には未配備だが、発射機などは車載式で移動展開できる。故障による本体の落下やブースターの直撃に備え、陸上自衛隊秋田、岩手両駐屯地に空自浜松基地(静岡県)の高射教導隊に配備したPAC3の発射機を移動。秋田県の空自加茂基地には指揮所運用隊を配置する。

 本来、PAC3は政経中枢の大都市圏への配備計画に基づき、導入が進められてきた。改良型が想定コースを外れ、首都圏に飛来する恐れもある。

 入間(埼玉県)、習志野(千葉県)、武山(神奈川県)、霞ケ浦(茨城県)の空自4基地に配備したPAC3を、首相官邸をはじめ都心の防護に充てる。発射機の展開地は、防衛省庁舎のある陸自市ケ谷駐屯地と朝霞駐屯地(東京都など)、習志野基地。指揮所運用隊は入間基地に置く。

 イージス艦は「こんごう」と「ちょうかい」が日本海に展開する。日本海に2隻を配置すればSM3で全国を防護できるが、改良型の射程は米アラスカ州全域に届く8000キロ以上との分析もある。最大射程で発射すれば高度は1000キロ以上に達し、迎撃可能な高度が100キロ程度のSM3では対処できない。

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 楕円軌道を描いて飛翔するICBMを最大射程で発射したとき、「高度は1000キロ以上に達」するのは、日本上空をはるかに越えた太平洋上である。産経新聞の記者には、こんな簡単な物理の法則もお分かりにならない、おりこうさんしかいないらしい。なお、SM-3の迎撃限界高度は約500kmである。「迎撃可能な高度が100キロ程度」ではない。

 ICBMに関する表層的で浅はかな知識を元に、無責任な記事で国民を不安にさせて何が面白いのか理解に苦しむ記事である。

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3月 26, 2009 マスコミ |

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